(映画)ハンガーゲーム

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久々の映画レビュー。

TUTAYAでランキングの上位にあったので見てみた。

自分なりの評価から言うと、普通。面白くないわけではないが、人にお勧めするほどではない。国際便の機内で、何もすることなく、席のディスプレイでこれを見つけたら、まぁ、見てみたら?というくらい。

映画を一言で言うと、『少年少女達のスポーティーな殺し合い』だと思う。話のコンセプトは、バトルロワイヤルとほぼ同じ。少年少女が殺し合い、残った一人が勝利、という内容。

大きく内容が違うのは、"なぜそんなゲームが開催されるのか"と、"ゲームの観客がいる"と言うことだ。ゲームが開催される目的は、とある独裁国が国内の反乱分子を押さえ込むため、という政治的な黒い思惑がある。また、独裁国はこのゲームを国の祭典としている。そのため、ゲームがひっそりと行われるのではなく、観客のいる殺し合いのゲームとなっている。(えげつない)

確かバトルロワイヤルは、少年少女がどこかの島に連れて行かれて、殺し合いをするという内容だった気がする。それで、一人一人が、友人の死と自分の死に対して、それぞれが色々と思い悩む、心理描写がキーコンセプトになっていた。

それに対し、ハンガーゲームは、国の祭典という位置づけであり、プレイヤーはゲームのキャラクターなのだ。人気のキャラクターにはスポンサーが付く。そのため、プレイヤーとして選ばれてしまった少年少女達は、必死にスポンサー獲得にも動き、ゲームの開始前から、戦いが始まっているのだ。そのため、ハンガーゲームでは個々の心理描写よりも、スポーティーな殺し合いに見えてしまう。「本当にこれが、今から殺し合う子どもたちか?」と目を疑う。これをしっくりこないと取るか、斬新と取るか。ここが、この映画の評価の分かれどころになる気がする。

スポーティーな殺し合いで通すのであれば、本編で盛り込まれていた以上の、戦略やアクロバティックな動きとかがあった方が、良かったような気がする。もしかしたら、ハンガーゲーム2以降では、そうなっているのかもしれない。

正直、映画自体に奥深さはあまりない。心理描写も深くないし、背景や設定にも深さはまだ感じない。これは2以降に期待する所なのだろうか。まだ2以降は見ていないが、もし内容が、ハンガーゲームを通して、独裁国に一矢報いる、という内容になっていくのであれば、バトルロワイヤルだけでなく、ライヤーゲームにも似ていくかもしれない。

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